被災地に菜の花を植えよう
菜の花大地復興プロジェクト

【私の取り組みと農地の現状】

私たちは、被災した農地や荒地、花壇などに菜の花を植えて、景観づくり、塩害などの土壌浄化、地域単位のエネルギー生産のきっかけ作りを目指す「菜の花大地復興プロジェクト」を行っています。

【菜の花大地復興プロジェクトの目的】

  • 地域住民と連携して菜の花を咲かせ、元気のでる明るい景観作りをめざす
  • 津波による塩害、荒廃している土地の瓦礫撤去と塩分除去により土壌浄化をめざす
  • 可能な限り菜の花から油を絞り、地産地消のエネルギー生産のきっかけ作りを行う

津波による被害を受けた岩手県の沿岸部だけでも、南北に700km、725haの農地が塩害を受けました。
土が流され、田んぼには汚い泥水が溜まり、瓦礫が散乱し、農機具も失い農業を続けられないといった状況が続いています。行政の対策を待つだけではなく、農家の復興を少しでもお手伝いしたい、そして来年の春には黄色い菜の花で犠牲となられた多くの方へ花を手向けると同時に、地元の方々の生活に彩りと安らぎを添えられたらという思いからこのプロジェクトは始まりました。

ナタネの中には、他種よりも塩分を吸収しやすいものがあり、根が育つことで土を柔らかくできることも相まって、土壌を改善する効果も得られます。そういったナタネを使い、津波をかぶった農地だけでなく、沿道の花壇や荒れ地にも菜の花を咲かせ、可能な限りの塩分除去を行い土壌浄化を試みます。花が咲いた後は種から油を搾り、復興のシンボルの油として食用油販売する予定です。また、この油は食用だけでなく、欧米では車や発電機の燃料(BDF)としても利用されています。菜の花は非常時に食糧、電気、車の燃料にもなるバイオマス再生エネルギーにもなるので緊急時にも役に立つ植物です。(※私達の活動もこのBDFを使って車を走らせています)

私たち「グリーンアースキャラバン」では、ナタネの種をこちらでご用意し、雑草刈り、ガレキ撤去、耕作、種の収穫させて頂き、翌年菜の花を咲かせ、食用油を販売し、その利益を農家や地元に還元することで被災地復興支援にしたいと考えています。被災状況や環境は地域によって異なります。支援だけが先走りすることのないよう、被災した皆様や地元の方々と話合い、自立できるよ うな形を模索して支援を行っています。支援を必要とする農地や花壇など、現在も引き続き探しておりますので必要な方がいらっしゃればぜひ下記までご連絡ください。

連絡先(主催事務局)
グリーンアースキャラバン
菜の花大地復興プロジェクト事務局
E‐mail:contact@greenearthcaravan.com
TEL:090‐4473‐2336
協力:
「津波塩害農地復興のための菜の花プロジェクト」東北大学大学院農学研究科
NPO法人菜の花トラスト、NPO法人田原菜の花エコネットワーク
NPO法人愛のまちエコ倶楽部、株式会社エコERC