グリーンアースキャラバンのルーツ

「グリーンアースキャラバン」ができるきっかけは、「バイオディーゼルアドベンチャー(以下BDA)」というプロジェクトで、化石燃料に頼らずに【廃てんぷら油を車に使用できるバイオディーゼル燃料に精製しながら地球を走るプロジェクト】を敢行中、2011年3月11日に岩手県で震災に遭遇したことでした。

 地震直後、ガソリンが手に入らず誰もが頭を抱えた時期に、廃油から車の燃料を作れる機械を搭載したこのバイオディーゼルカーはガソリンを必要としないため、すぐに被災地を何千キロと走行することが可能でした。その機動力を最大限活かして、2011年3月14日から二酸化炭素の排出量を増やさないエコ燃料「バイオディーゼル燃料」を使った支援活動(緊急物資搬送、遺体安置所や自衛隊風呂への被災者の送迎、心と体のケア、家屋の修繕、避難所の情報収集など)が始まりました。

 活動範囲は岩手県沿岸の被災地を中心に遠くは宮城県北部をカバーするなど広範囲に避難所や孤立した一軒家、保育園などの公共の施設などを廻り活動を行ってきました。

「BDA」は、フォトジャーナリスト/山田周生を中心とした活動です。360日かけて廃油のみで地球一周を完走。その後日本一周をしながら、バイオディーゼル燃料の長距離走行テストのほか、世界の環境調査、再生・自然エネルギー、エコビレッジの視察取材などを行い、自然と共生する暮らし方を独自に調査・研究してきました。
「バイオディーゼルアドベンチャー(BDA)」
公式HP:http://biodieseladventure.com

 支援活動は、当初2、3ヶ月の短期を考えて開始しましたが、日を追うごとに支援の要望も増え、活動内容も多岐にわたって忙しくなっていきました。そして震災から3か月が過ぎ、緊急支援の必要性が落ち着きを始めると同時に、我々の支援内容も、緊急支援から、今までBDAで行ってきた活動「自然と共生する生き方」「自然/再生エネルギーを利用した自給自足の暮らし」を活かせるような支援活動プロジェクトを立ち上げることを決意しました。こうした背景の中、短期支援から中期長期的支援に切り替えたことを機に、団体名を「グリーン・キャラバン」として「バイオディーゼルアドベンチャー」の今までの活動を引き継ぎ、東日本震災復興支援を中心とした活動を推し進めていくことに致しました。

 今まで「バイオディーゼルアドベンチャー」を通して支援活動を応援していただいたみなさまには引き続き「グリーンアースキャラバン」のご支援、ご協力いただきますよう、よろしくお願い致します。

グリーンアースキャラバンの目的

 そういった「BDA」の過去の経歴と支援活動経歴を活かし、「震災支援」と「エネルギー循環型の街づくり」に特化するため、新たに発足した任意団体が「グリーンアースキャラバン」です。

以上を実験・実行しながら、よりよい地域循環型コミュニティを構築していくための提案を行う活動です。