被災地支援への想い

 3.11のあの日、集落そのものが倒壊してしまった村も少なくありません。命が助かった人々も、約1か月もの間、厳しい寒さの中、生きるために必要なライフラインは途絶え、燃料がなく移動もできず、身内の安否確認もご遺体との対面もできず、日々を過ごさなければなりませんでした。被災地の人々、そして私たちはこの辛い経験を通して、自然と共に生きる街のあり方はもちろん、暮らし方や生活そのものが大きく問われることになりました。

 大いなる恵を与えてくれるいっぽうで、驚異的な力で奪いもするのが自然です。私たち地球に住む人類は、その自然をも受け入れ、どうしたら自然と共に幸せに生きられるのか、今こそ本気で向き合って考える時なのではないでしょうか。 そして現在まで、被災地における惨状を震災直後から目の当たりにし、地域の新しい街づくりやエネルギー循環の方法において、今こそ、現在までの経歴や知識、技術を活かせる時であると痛感しています。

 今後、被災地において中・長期的な復興計画が順次進められていく中で、少しでも本活動が被災地の皆さんの力となり、よりよい街づくりのお手伝いと暮らし方の提案をすることができましたら幸いです。 

グリーンアースキャラバン
代表 山田周生