【菜の花で大地復興プロジェクト】
ここは岩手県山田町・長崎の町。
200mにわたって伸びる花壇を整備して、菜の花を植えさせて頂くことになりました。
今日は花壇の修復と瓦礫雑草の撤去。山田町のボランティアセンターから26名にヘルプに来て頂き、朝から作業開始。
今日は道路の片側を作業。グループに分かれてそれぞれ担当する花壇を決めて作業にとりかかってもらいました。
まず伸びきった雑草を一本づつ手で抜いていきます。その下の土には細かいガラスや食器、プラなどの破片が埋まっているのでそれも手で除去。場所がずれて吹き飛んでしまった縁石を、きれいに並べ直していきます。
ボラの皆さん驚くほど手際がよく、ものすごい勢いで花壇が片付いていきました。
その光景に感激しながら作業を続けました。
海岸から700〜800m離れたこの長崎の町も被災しました。
写真に見られるように、道路の北側の家は形が残りました。一見普通に見えるものの一階の天井あたりまで浸水。それでも泥をかき内装工事を終えて、人々は同じ家で生活をスタートさせています。その反対側の東南側の家は全壊が多く、基礎のみが残っている状態です。
震災前、この花壇は町の人々の手によって大切に守られてきました。
ご近所さんが自主的に水道を貸し地域で管理。花壇の作業を通して、世代間交流のいい機会にもなっていたそうです。
そして今、被災した人々は自分の生活を支えるのがやっとの状態。
「もちろん花壇はきれいにしたい。でもそんな余裕は到底ありません、何かを植えてもらっても管理も行えません……」と地元の方は仰られました。
しかしここは子供たちの通学路。通学バスがこの花壇の前に止まり、子供たちが家へと歩いて帰っていきます。車の往来や人々の行き交う姿も多く、お店も徐々にオープンを始めました。人々がここで新たな生活を始めている様子がよく伺えます。
そこで私たちは地元の方と相談を交えながら、この花壇を整え菜の花を植えさせて頂くことになりました。希望する地元の方と菜種を一緒にまきながら、春まで管理も行っていきます。
春に黄色い花が咲きますように。
まだまだ作業を続けていきます。皆さんよろしくお願いします!