【菜の花 大地復興プロジェクト】
こちらの土地は、陸前高田で被災した農地です。
ここに菜の花を植えて大地を復興するお手伝いをするために
草刈り、耕耘、がれき撤去を行ってきました。
今日はいよいよ待ちにまったナタネまきです。
土地のご主人Uさんにもお手伝い頂きました。
「はいはい、丈夫に育ってくださいよ」と声をかけながら
小さなナタネを丁寧にばらまいていくUさん。
「はじめはね、この土地はもうダメかと思った。それでもこうして立派にしてくだすって、本当にうれしいです。到底、自分たちの力では(草刈り、がれき撤去から耕耘まで)手がまわりませんから。春に菜の花が咲いたらご近所さんとお花見ができますね」
と笑顔を見せてくださいました。
この周辺一帯は完全に海水の下になった場所。
しかしこちらのお宅は海水がたまる地形にあったため水流の勢いは弱く、家の形は残ったのです(周辺は数キロにわたって、家ごとものすごい力で流されている区域です)。
しかし1階部分は完全に浸水。今も改築工事が続けられていますが、畑や田んぼまではまったく手が届きません。
中には被災をうけ、「もう農地は田畑としては活用しない」と決めた方もいらっしゃいますが、いっぽうでいつかは復旧したい、できるかもしれない、と思っておられる方もいらっしゃいます。地元の方と会話をし希望を伺いながら、こうして少しお手伝いすることで、また来年の春から作物を育てることが可能になる土地もたくさんあるのです。
今日も時間と追いかけっこをしつつ、ナタネまきは無事に終了。
さぁ、元気よく育っておくれよ!
今後も発育状況の確認、土壌の調査を続けていきます。