【菜の花大地復興プロジェクト】
私たちが進める菜の花の支援プロジェクト。
基本的に津波被害にあった土地を行っていますが、その土地を探す中で、周辺の休耕地も少しづつお話を頂くようになりました。
被災したそのものの土や状態を復興させる目的はもちろんですが、その周辺を活気づけることもまたひとつの支援になるのです。油がとれれば、復興の油としてまた被災地へと還元することができます。
この土地もそうしたご縁を頂き、今日一日で耕耘作業と播種を行うことになりました。
今日、お手伝い頂いたのは「作業所きらり」の伊藤さんと社員さん。
草ぼうぼう状態から、草根をとり、耕耘機で耕していきます。
↑ 軽い草も積もれば…重いぞ! BOXいっぱいにすると、ひとりではもてません。
腰を使う作業ですが、皆さん汗をかきながら一生懸命に作業して頂きました。
↑ 仕上げに、微生物から作った堆肥コスモグリーン(ターコイズブルーの袋)をまいていきます。少しでも気持ちのいい土壌になりますように。
↑ 耕耘機で作った幅の大きなウネが、水はけ道&通り道です。
一区画づついつものように丁寧に手で播種しました。
↓ 作業をしていると
「お〜すごいね〜」「きれいになったず、りっぱりっぱ〜」
「なに植えてるの?」
と地元のおじいちゃんやおばあちゃんが通るたびに声をかけてくれます。
伊藤さんが「お茶っこのんでってや」と声をかけると、ゆるり井戸端話のはじまり。
「がんばってね」とみかんや差し入れをもってきてくださる方もいらっしゃいました。
じつは3月に避難所を回っていたときにお会いした、避難所の長をされている方が近所にいらっしゃって、声をかけてくれたのです。何ヶ月ぶりの再会でしょう!?
懐かしく元気そうなお顔が見られて本当にうれしかったです。
沿岸やその内陸の県内では被災前から過疎化が問題となっていました。ここもそんな地域のひとつ。さほど大きくない農地でも、高齢者夫婦だけでは限界があり、ひとつまたひとつと休耕地に変わっていったそうです。
そうした日常的に目にする休耕地ですが、こうして生まれ変わる姿を見たおじいちゃんやおばあちゃんは本当にうれしそうでした。皆がずっと眺めては「りっぱだね〜」と生き生きとした笑顔を見せてくれるのです。
その姿を目に、休耕地が増えても、地域力はきちんと根をはっているのだと感じました。目には見えなくても、土の下で根ははり残っているのです。そしてまだまだできることがある、可能性がある、そう思いました。人の手と道具さえそろえば、こうして一日でこれだけの土地を耕すことができるのです。そして土にふれることはとても楽しいし、命の繋がりを感じることなのですね。
↑ (左)before 草ぼうぼうだった休耕地が……
↑ (右)after 1日でこんなにきれいなナタネの畑に!
「作業所 きらり」の皆さん。私たちのプロジェクトを理解し、地域のためにと惜しみなく力を貸して頂きました。本当にありがとうございました、おつかれさまでした。
菜の花が咲く時期に、また皆でお花見しましょう!