釜石港の岸壁に座礁したままの大型貨物船「アジアシンフォニー」が、20日に大型台船により海に下ろされ、ついに海に浮かびました。全長100m・4724トンに及び、今回の震災で陸に乗り上げた船としては2番目の大きさ。これほど大きな船が座礁するとは。津波の驚異的なパワーに言葉もない。
午前9時頃、大型クレーンのワイヤで持ち上げられ、住民が見守る中約30分で着水完了。船底損傷確認のためダイバーも潜りました。約7か月間、震災のシンボルとして多くの人々に津波の猛威を伝え続けてきましたが、数日後には釜石を離れ修復のため広島の造船所へ向かいます。修理が終われば復興のシンボルとして人々を勇気づけてくれることでしょう。