5/21 山田町・織笠保育園(1)メイク会

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WVOやまの号…本日クルーはサチヨさん&化粧師の一歩さん。
山田町織笠地区の高台、16名の方々の避難所にもなっている「織笠保育園」にて一歩さんのメイク会を開催です。メイクを通じて一緒の時間を過ごしながら心と体に少しでも元気を出してほしい、そんなメイク会です。
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写真上右は「津波で化粧品が全部流されて、震災以来お化粧が初めて」と喜んでくださったおばあちゃん。
皆さんメイクが進むに従って、明るい笑顔をみせてくれました。
園長先生は「いいお仕事していますね。みんな優しい顔になって可愛くなった。さすがです、メイクさん! 今日はみんなの運命の日。明日から人生も変わりますよ」とおっしゃってくださいました。
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Part.2 へ続く

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震災から2か月半。皆さんへご報告

岩手県で支援活動を行っている「バスコファイブ号」は、5/18に岩手から一時東京へ戻りました。震災以来2か月ぶりに岩手を離れました。
5月20〜22日に新宿御苑のイベント「ロハスデザイン大賞」にノミネートされ、被災地の現状や活動報告をするために、一度戻ってきたというわけです。
5月28〜29日には「ROCKS TOKYO 2011」に招かれています。そこでも同じく被災地での様子を写真やビデオを使って報告を行います。
その後6月に入ってすぐに、再び岩手県へと戻り支援活動を継続します。
ご存知の通り、現在「バイオディーゼルアドベンチャー」はてんぷら油で日本一周の最中ですが、その旅の途中で支援活動を続けます。
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震災から2か月半が過ぎようとしています。
2011年3月11日のこと。てんぷら油で日本一周中の僕は、岩手に入ったその日に大地震を経験することになりました。
すぐにガソリンが手に入らなくなり、被災地はもちろん内陸でも誰もが動けなくなる中で、相棒であるバイオディーゼルカー「バスコファイブ号」は、化石燃料に依存していない、その特徴を最大限活かして、支援活動を行うことを決意しました。
震災直後より、本当に必要なモノを必要としている人々へ届けるため、各避難所直接ニーズをうかがい、ブログでアップ → 日本各地から支援物資が岩手に届く → その物資を廃天ぷら油カーでお届けしてきました。また、目立たない緊急を要する避難所や支援の手の届きにくい在宅被災者たちを探し出し、お届けすることに重点を置きました。
必要とされていたものは、刻々と変化していきました。それに合わせてさまざまな支援を行いました。物資の運搬、遺体安置所や風呂への被災者送迎、大工仕事……など。
心と体をケアするボランティアのコーディネートも重要な役割だと考えています。計り知れない悲しみやショックを抱えた人々に少しでも心と体のケアをできるように、看護士、化粧師、整体やマッサージ師などの仲間たちをてんぷら油カーに乗せて、巡回しています。
振り返れば、モノだけでなく、ヒトやコトまで、廃てんぷら油カーで行ってきた支援内容はじつに多岐にわたります。
…………………………
震災当初は「震災から1か月もたてば、ガソリンが出回るようになる。そうなったら、僕の役目も終わりだろう」と思っていました。しかし、震災から2か月以上が過ぎた今も、培ってきたネットワークを活かしてできることが山ほどあります。
そして「またきたの、バイオさん!」「てんぷら油の皆さんでしょう」「いつもありがとう」と、玉虫色の車を見て被災地の皆さんが、声をかけてきてくれるのです。
緊急物資を運ぶことから始まった支援ですが、モノだけでなく、ヒトやコトを運び、それを通じてココロを結んでいるのだということを、強く感じています。
そうして続けてきた支援活動と併行して、今後は長く支援をするためにも支援活動者達が滞在できる自給自足型の「自然・エコ・再生エネルギーを利用した、循環型のコミュニティづくり」を作りたいと考えています。
街の多くが倒壊するような未曾有の事態に直面し、「押すだけ簡単」の生活のもろさが浮き彫りになった今、多くの人々 “気づき” をはじめています。
エネルギーや食料、家や土地。どんな未来にしたいのか、どんな暮らしがいいのか、ここで支援を続けながら共に考えていきたいと思います。
ご協力と声援を届けてくれる皆さん、いつもありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
山田周生

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5/17 高速上で偶然の出会い

高速道路を走っていると、隣の軽自動車の様子がおかしい。
「どうした!?」とよく見てみると、以前会ったことのある顔が手をふっていた。
六カ所村の「あしたの森」にいた佐藤くんじゃないか。
なんとこんなところで会うとはすごい!!
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今は仙台で働いているという佐藤くん。元気そうでよかった。
お互いに被災地支援を行っているので、それもまたうれしい。
再会を約束して、それぞれの速度でまた走りはじめた。

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5/18 堤乳幼児保育園にて、28日は無料バザ〜

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「 “物資を配る” ということではなくて、”みんなが集う” 機会を作りたい」
「 “与えられる” のではなく、”選べる” 場所に」
「 子どもたちも来ることができる物資の市場に」
そんな想いをこめて、吉里吉里の「堤乳幼児保育園」の先生方が中心となり
地元の被災者の皆さんへ向けた無料バザーが園庭にて28日に行われるそうです。
その名も「がんばっぺし広場」
◆ 5月28日 11:00〜13:30まで(炊き出しあり)
◆「堤乳幼児保育園」園庭にて
対象としているのは、おもに吉里吉里の人々。
小中学生の子どもたちには「こども引換券」を作り、ひとり10枚使うことができます。
ただお店を広げ、物資をとりにくるのではなく、集う場所として会話が生む。
そして本当に使うものだけを持ち帰りましょうというこのバザー。
街の人々をもう一度繋げてくれる、地元発のすてきな試みですね。
化粧師の一歩さんも保育園でメイクをする予定です!

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5/18 吉里吉里・堤乳幼児保育園でメイク会

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群馬から戻ってきた友人の化粧師、一歩さん。
メイクを通して心と体を少しでも癒すことができればと、てんぷらカーで一緒に巡回中。
現在、大槌町吉里吉里の「堤乳幼児保育園」先生方にメイクをしています。
13人おられる先生方も全員被災者です。
「こんな時だから顔ぐらい綺麗にしよう」
「髪はやってもメイクをしてもらうことは滅多にない」。皆さん順番を待っています。
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「恥ずかしいけど、メイクしてもらってウキウキしてきた。みんなに見せちゃお」
「わぁ?、◎△先生、目がキラキラしてきたわね!!」……
子どもたちも興味津々で集まってきました。
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明るく笑い、冗談も交わし、ごく普通に暮らしているように見える先生方。
でも本当は、家はない、家族は流された、犬も見つからない……そんな先生がほとんどです。それでも皆さん本当に頑張ってお仕事をしていらっしゃいます。
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壁には、子どもたちが描いたクレヨンの絵がかざられていました。
さまざまな色が、ところどころ、濁りながら絡まり合っていました。
それを集めるショベルカー、ガレキを運んでいるようなトラックも描かれています。
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目の前に見えるのは、町立吉里吉里小学校。
以前は避難所になっていましたが現在は学校が再開して子どもたちが通っています。
少し高台となっているこの保育園。ここから100mも下れば、そこはがれきと家の残骸が散乱した町の景色が広がります。
夕暮れの涼しい風に、こいのぼりが穏やかに泳いでいました。
たくさんの人々の想いが、こうして今も空へと掲げられています。

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