やまの号、ねおすにお嫁入り!

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3月から被災地支援に走り続けてくれた「WVO やまの号」
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※”WVO”とは ” Waste Vegetable Oil” の略で、廃てんぷら油を漉した後に、そのまま燃料として使えるシステムをもつ車です。ちなみにバスコファイブ号は廃油をバイオディーゼル燃焼(BDF)に精製してから、給油します。

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遡ること震災直後の3月の末。
当時はまだガソリンが手に入らず、僕らのバスコファイブ号がフル回転しても、物資運搬も人の送迎も当然ながら間に合いませんでした。そこで同じてんぷら油で動く車を使う全国のWVOの皆さんに協力を求めたところ、やまのさんご家族から「どうぞ被災地支援に家族の車を使ってください」と、WVO車をお貸し出し頂いたのです。さらに仲間の皆さんからの協力により、とびきりきれいな廃油や物資をやまの号に満載して、仲間の皆さんが運んできて一緒に支援もしてくれたのです。
あれから何人のボランティアが運転したでしょう。「やまの号」「やまのクン」などと呼ばれ愛されながら、北は宮古から南は陸前高田の南部まで、走行を続けてきました。
そうしてお借りしてから4か月が経ちました。緊急物資の搬送も落ち着きを見せた今、やまのさんより「ぜひそのまま現地で役立ててください」とありがたいお言葉を頂きました。
それから「やまの号」をどうしたら被災地の方々に役立てられるのか、使い方を考えることになったのです。そして思案と調査を重ねた結果、これなら!というところが見つかりました。それが「NPOねおす」さんです。
「NPOねおす」さんは、もともと北海道で活動する団体です。震災直後から被災地へ入り、釜石市・栗林地区に居を構え、避難所への支援活動を始めていました。僕らもその時から知り合っていました。避難所ですれ違った時に情報交換をしたり、最近はどうですか?などと声をかけあったものです。
現在は、橋野で廃園した幼稚園跡を新たな拠点として、子どもたちへの自然体験活動や交流と学びを通じた地域づくりを進めようとしています。
今後「やまの号」は、その子どもたちの送迎や移動などに活用頂くことになりました。
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「やまの号」、嫁入りを機に、てんぷら油を使うWVOシステムは取り外しました。そろそろお年頃(!)のためと、多数のスタッフが扱うため事故のないように、との配慮です。
ブレーキパッドも交換済み。ひと通りの点検修理を済ませた状態で受け渡しをしました。注意点などをスタッフの方へ説明中。
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明日から子どもたちの送迎に使用されるそうです。早速出番です!
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「やまの号」、3月から走り続けてくれて本当にありがとう。
嫁入り先でも頑張るんだよ!! なんだか我が子を送り出すような気分です。
ご家族で使用されていたWVO車を、このような形でご協力頂いたやまのさん、
WVOの皆さん、本当にありがとうございました。
道で「やまの号」とすれ違うのが楽しみですね!

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