じつは、外ステージの電力は、
廃てんぷら油から精製した「バイオディーゼル燃料(BDF)100%」を使用して発電しました。
このエメラルドブルー色の箱のようなものが、
ヤンマー製のバイオディーゼル燃料対応がされた、ディーゼル発電機です。
なんと1mまで近づいても、音がほとんど聞こえない!!
排気口から出る排気ガスもほとんど無色透明で、これまたビックリ。
これには皆さん目を丸くして驚かれていました。
今回使用したBDFは、今まで楽器支援の運送に使用してきたものと
まったく同じ燃料です。
震災後、私のようなBDFで走るバイオディーゼルカーや、廃てんぷら油をそのまま燃料とする車で、すでに4万キロ以上走行して支援活動を続けてきました。
支援活動の最中では、燃料となる捨てる廃てんぷら油(植物油)は、避難所へ物資を届けた際に、避難所のご厚意で頂くことができました。また、私のバイオディーゼルカー”バスコファイブ号”で燃料の精製が間に合わない際には、全国からBDFの後方支援を送って頂くことができました。
今回は「今だからこそ、すばらしい演奏を、地球にやさしい燃料で皆さんに届けたい」
そんな実行委員会と私たちの願いがかない、とてもうれしく思います。
発電機を迅速な対応でご協力頂きました「ヤンマー(株)」の皆様、
そしてご協力を頂きました皆様へ、心から感謝申し上げます。
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【楽器を被災地へ贈ろうプロジェクト】で、わずか2日前にお届けした
カホン(左)とエレアコ(右)。今日のステージに間に合ってよかった!
こうして全国の方々にご協力頂いた楽器に、魂が吹き込まれ
地域のみんなで生演奏を楽しむことができました。
今回のコンサートで出演したミュージシャンは、高校生から70歳オーバーまで!
ジャンルは伝統芸能あり、ロックあり、ジャズあり、カントリーあり……とじつに多彩でした。
ラップなうたにノリノリのおばさまたち。
我が子の演奏を見守るご家族の皆さん。手話とうたに涙する仲間たち……
音楽に年齢やジャンルの垣根なんてありません。
豪華なステージや装飾がなくたって、
音楽は皆の気持ちをひとつにしてくれるものなんですね。
何より、被災者自身が立ち上がり、ここまですばらしいコンサートを実現できたこと。
「音楽で繋がる地域の力」を肌で感じた一日でした。
現在まで【楽器を被災地へ贈るプロジェクト】にて、楽器をご支援頂いた皆さま
本当にありがとうございました。
今後もまだ楽器を必要としている被災地の皆さまへ、
引き続きお届けしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。