6/11 14時46分、震災から3か月。

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6/11 山田町のお花屋さん「被災地に希望の花」

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今日で震災から3か月が経つ。
花を手向けたいと山田町のお花屋さんを訪ねた。
こちらの中村生花店さんは、被災してお店が全壊。
その後いち早く、元あった店舗から山側へ数百m移動した場所で
テントひとつで開業を開始。現在はコンテナを店舗に営業中。
さらにすぐ近くのテント商店街「なかよし公園商店街」でも店舗を構えている。
周りは建物の基礎や土台しか残っていない、砂塵も厳しい被災地の中。
そんな荒地と化してしまった地元を背後に
中村さんご家族は、生花を売り続けている。
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お店へ着くと、何やら大きなものを組み立てているところだった。
聞けば娘さんが「日よけを建てている」とのことだったので、お手伝いすることに。
「ネジを付けて……」「あれれ……」「これをさして……」
ヨイショ ヨイショと30分、ついに完成。
こちらの娘さんが「日射しが強いから少しでも防げれば」と購入したものだそう。
みどり色が映える、とてもすてきな日よけが建ちました。
思いがけずジョイントさせてもらった僕らも、とても嬉しく光栄でした。
そうして中村さんと一緒に黙祷の時間を迎え、生花を購入しました。
祈りの花、みんなを繋ぐ花
今日もがれきの中に、優しく光る希望の花が咲いています。

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楽器を被災地に贈るプロジェクト報告

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現在、ギターなどを中心におよそ50以上の楽器が集まっており、被災地へ楽器を贈るプロジェクトは、第三弾目の楽器発送が今週末に行われるところだ。
というのも…はじまりは5月も初旬のこと。被災地を回って物資を運んでいる友人が「楽器を被災地に送りたいんだけど、楽器を必要としている人を探してくれないか?」という。そこで避難所を回りながら情報を集めたところ、楽器を津波で流されたバンドマンや愛好家、学校のブラスバンドなど、楽器を必要としている方々がいることがわかったのだ。
そこで5月5日、東京から来る友人に花巻まで楽器を運んでもらい、次に僕らが大槌の楽器を必要としている人へ、それらの楽器を手渡しすることができた。長い道のりを経て人から人へ大切に手渡された楽器は、ここ東北沿岸まで無事に送り届けられたのだ。
じつはこれらの楽器は、東京の楽器修理店G.Techさんが集めて修理したもの。店長の西村さんは「震災で楽器を流された方のために。そして被災地に音楽を取り戻し、音楽で被災地を愛で溢れるようにしたい」との願いから、震災直後から使わなくなった楽器を提供してもらうことを始めたのだ。
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そこで僕らはさらに、被災地でどのくらいのバンドグループがいて、どのくらいの楽器が流されたのかリサーチしたところ、釜石、大槌あたりだけで20以上のバンドグループに、高校のブラスバンドがあることがわかった。
そこでバイオディーゼルアドベンチャーの仲間である音楽家、音楽雑誌関係の知り合に相談して「G.Tech」と一緒に楽器を集めて被災地に届けるプロジェクト、題して「楽器を被災地に贈るプロジェクト」を立ち上げることにした。
現在、着々と楽器が集まっており、第三回目の発送が今週末に行われるところだ。配送は、楽器とあって普通の宅配では難しいため、東北現地まで行くボランティアの車に積んでもらい、現地では僕らが直接配達する。
東京で楽器の回収と調整を行い、支援ボランティアの車で現地まで配送、そしてバイオディーゼルアドベンチャーが現地リサーチをし、ミュージシャンに直接手渡すというリレー方式で行われている。
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そこで皆さんへお願いです。
「楽器支援募集」……楽器を集めているので、最近使わなくなった楽器や手放してもいい楽器があれば、ぜひご連絡をください。また、東京から東北まで運んでくれるボランティアの方募集しています。
「東京から東北へ配送してくれる方募集」……東北にボランティア活動に行くなどの理由で車で移動される方、用事で東京を通過し、東北へ行くなど楽器を車に積んで現地のバイオディーゼルアドベンチャーに届けてくれる方を募集しています。
「楽器の支援が必要な方募集」……被災され楽器を流された人はぜひお気軽にこちらまでご連絡ください。
連絡先はこちら → gakki@biodieseladventure.com
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これまでに楽器を届けた様子は以下のブログでご覧頂けます。
5月6日 http://space.rgr.jp/bio/2011/05/58.html
5月29日 http://space.rgr.jp/bio/2011/05/529.html
※このプロジェクトの詳しい内容はこちらをご覧下さい。 → http://space.rgr.jp/bio/gakki.html

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6/10 被災して避難所で暮らす、お母さんの声

ある避難所で暮らす、お母さんの声。
今の現状と困っていることを話してくれました。
3か月以上も続く避難所暮らしと、炊き出しや仕分けの疲労。
それに増して、様々な手続きや新生活スタートのための個人の用事も増えてくる現状に
悩みと不安を抱えていらっしゃいました
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「……近くの避難所では夜はお弁当と昨日初めて知りました。正直、炊き出しからそろそろ解放されたいというのが本音です。みんな毎日の炊事が負担になってきているんです。せめて夜だけでも少し楽になりたい……」
そのお母さんが暮らす避難所では
食事当番は1日おきにまわり、朝と夜で3〜4人づつ必要だそうです。
「夜、翌日の当番のお母さんたちが集まってミーティングして翌日のメニューを考えるんです。3ヶ月も続いていると考えるだけでも大変。小さい避難所は弁当にできないのか、せめてご飯だけは炊くからおかずを配ってくれないだろうか。どこに言えばいいのかもわかりません……。これからだんだん人数が減って、いずれ毎日当番という形になると、自分の生活準備ができなくなってしまいます」
さらに避難所でやらなければならないことも、まだまだあるそうです。
「……このほか、ここから近隣の在宅避難者の方へ配る物資の仕分けの仕事もある。100人分以上を週に2回3回。かなりの労働力になる。配るためのケースのない生卵とか、100人に対して焼き海苔が60枚とか、不思議な感じで入る物資を個人用、世帯用とふりわけて配給する仕事。一体どうやって分けたらいいのか疑問に思うことがままあるんです」
「仮設への入居や生活の立て直しなど、それぞれ個人がやらなければならない事はたくさんあるのに…」

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6/9 活動リポート(2) –扇風機お届け—

【釜石中学校敷地内 中妻体育館】
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今週、気温が35度を越えた日もあり、避難所では暑さとの闘いになりました。
もともと体育館は居住用に造られていないため、通気もよくなく冷房設備もありません。
これからさらに夏本番へ突入するため、急務として暑さ対策が叫ばれています。
そんな中で扇風機2台をお届けしました。
組み立てをしていると日中の外出先から帰ってきた皆さんから、
次々に歓声があがりました。
「扇風機だ! 扇風機だ! 気持ちいい!」
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「あ゛〜〜」と扇風機の前ではしゃぐ子供の姿に、微笑む大人たち。
皆さんが集う場所に設置して頂きました。
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急務として訴えられる夏対策は、これだけではありません。
「ハエが多く、寝ていても身体につくほど。ハエ取りリボンや虫除去するモノがもっと欲しい」
必要なモノは「夏物衣料、薄手のソックス、タオルケット。毛布は1人3枚もらったが、敷き布団はいまだにない。敷きマット、敷布、タオルケットが欲しい」とのこと。
仮設住宅への移動のまっただ中ですが、未だ仮設の見通しが立たない方も。
避難所生活を続けられる方がまだまだいらっしゃいます。

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