6/3 活動リポート(1)—大船渡の避難所まわり —

廃てんぷら油で支援活動中の”やまの号”。
本日のクルー…サチヨさん&ルイスさん。
今日はものすごく暑く気温22度のようですが、快晴でさらに暑く感じられます。
本日は大船渡へ物資配達&情報収集。釜石も大船渡も海風が強く気持ちがいいですが、ヘドロの匂いが非常に厳しい。
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【大船渡北小学校】
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—-現在の状況
現在60名が避難生活を送っている(炊き出しも60名分)。
今は最高齢69歳。50代が多く、単身者5〜6名。
炊事リーダーを中心に自炊を行い、野菜はたびたび不足するが要望すればもらえる状態。
女性ものの下着が支給品でサイズ合わない場合がある。不足。
—-仮設住宅に関して
4/26に仮設へ第一弾として高齢者から優先的に仮設に入った。
7月頭までに全員は入れるだろう。
仮設に移った人は都市計画課の担当に、避難所は災害対策本部が担当。双方の情報の交換はまったくなく、個人情報保護の観点から、移転者の情報も教えられない。
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【大船渡市 末崎ふるさとセンター】
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こちらは末崎地区の避難所の本部
現在は16名が避難生活を送る
現状を本部・大友さんに伺いました。
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—-仮設住宅に関して
「当初12あった避難所が4カ所になり、230〜40世帯が仮設へ入居済。
6月中でこの地区の入居は完了するだろう。
場所もあまり動かず入居できるので、昔のコミュニティが残った状態が保たれるはず。
しかし避難所から出れば地区本部の手から離れてしまい、仮設には1軒1軒対応しない予定。そういった理由もあり、今後周知が不便になることが、検討されるべきことである」
—-物資などの現状
「野菜は最近くるようになり、全体的な量についても問題はない
夏物の服は、この日古着屋のドンドンダウンが無料フリマを開催」
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【碁石コミュニティーセンター】

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6/2 写真で綴る、被災地の今日

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↑大船渡中学校周辺の高台から、街を見下ろす。
大きな鉄筋らしき建物以外は、津波がさらいがれきの山に。
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↑ 本日の大船渡の町。がれきと化した町中の道を通過中に撮影。
大きなコンテナなど未だ転がったまま、車もまだ屋根に乗り上げたままの状態が見られました。
↓ 下の写真4シーンは、釜石港の北側に面した新浜町の今日の写真です
巨大な船が防波堤に乗り上げたまま、成す術もなく乗り上げています。
がれきの撤去も思うように進んでいません。
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6/2 活動レポート — 大船渡を巡回 —

廃てんぷら油で走る”WVOやまの号”
本日のクルー…サチヨさん、ルイスさん/陸前高田・大船渡方面を走行
【大船渡市役所 総務課防災管理室】にて
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大船渡市役所 総務課防災管理室にて、他の避難所や仮設に関してお話を伺いました。
「仮設は戸数が希望者を上回っている所もあり、県も下方修正している状態。入居後の責任者などどうするかはまだ決まっていないが、大きいところでは行政から係を出すかどうかなども検討しているが未定である。大きな仮設が完成すれば避難所の状況も変わるだろう」とのこと
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【大船渡地区公民館 避難所】
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こちらの公民館では現在108名が避難をしています。
—–避難所の方にお話を伺いました
「仮設への移動はそれほどない。仮設住宅は町内では3カ所あるだけで戸数も少ない。
以前は町内全域に炊き出しと物資供給はをしていたが、6月1日から自宅で炊事ができない人で申し込みをした人にのみ炊き出しするようになった。
古着屋の”DonDonDown”が来てくれたが、まだ夏物は不足している。敷布団も実はまだ不足している。」
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【大船渡 ケアホーム 平】
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こちらではスタッフ22名、被災者の多くは仮設に移り、現在は5名のみ。
もともとグループホーム、介護サービスで5名の分は施設と一緒に炊き出ししている。
物資は市の保健福祉課から来るので困ってはいないが、今後に備え、震災初期に必要だったものを皆でリストアップして、備蓄していこうと思っている。
—-仮設についてお聞きしました
仮設は砂利道が多くシルバーカーでの移動が困難な所がある。高齢者は道路側にするなど配慮が必要。住宅担当は都市計画課、しかし、実態を知っているのは、ケアマネージャーや高齢福祉課。担当が違うので部屋割りに立ち会えず、問題が起こる。スロープの設置、デイサービスへの送り迎え、単身者が多いので孤立化の懸念など考えなければならないことは多い
地区では仮設での介護施設受け入れなどが始まっていますが、早急に対応が必要な課題もすでに多数出てきています。
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大船渡中学校 避難所】
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—-避難所の会長・平山さんにお話を伺いました
「現在は80名の避難者、あと1ヶ月くらいで閉鎖する予定。
物資は足りているが個人的はいろいろ欲しいものはある。アイロン、掃除機など何人かで使う物の要求あり。父さんに弁当をあたためて食べさせたいというお母さんから電子レンジ、殺虫剤、夏服、靴の希望がある」
「避難者自身での炊き出しはやめて、食料の配給と炊き出しボランティア、”さんさんの会”の炊き出しを利用している」
「避難所では珍しく、土足とテント。しかしテントに関して、当初100人が希望、100人が辞退した。プライベートが守られる半面、お年寄りには顔が見えない、天井が低いと不評だった。現在は5人1組で入っている」
IMG_4196.JPG「次の仮設入居は6月下旬から7月頭の予定」
「目の前に仮設があるが双方や、仮設間のコミュニケーション手段がない」
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【海の星幼稚園】
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高台にある「海の星幼稚園」。目の前にはがれきと化した街がある。
園児職員全員が無事だった。避難所から通う子供もいない。被災者もいなかった。
水道は2日前、固定電話は先週復活。
おうちからのお弁当に加え、週2回は業者の弁当給食なのでおやつにも
困っていない。今のところ子供たちの様子も大丈夫という。
奇跡的に被害のなかった幼稚園を発見。

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5/31 活動リポート(4)—陸前高田・高田保育所—

【陸前高田・高田保育所】
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<<お届けしたモノ>>
◎アイロン ◎アイロンマット ◎ミシン ◎リュック2個 ◎アーミーナイフ
「保育所のミシンが流されて困っていた。園長先生が家から持ってきて発表会の服を縫っている状態。発表会の片付け時に次年度のためにちゃんとアイロンをかけてしまいたかった。ありがたい、うれしい」
他にリュックが欲しかったという先生にリュック、各教室と事務室にアーミーナイフをお渡し。ナイフはとても便利と大好評。
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物資の話をするとすぐさまいろいろな要望が。
◎コピー用紙 ◎インク ◎テプラ ◎レターケース ◎一輪車(ねこ) ◎脚立
など具体的なものが次々と。本当に必要だという事が伝わってきます。
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既製品の他、手作りが必要な台も依頼されました。
「食育」を大切にしており、毎日の給食のサンプルを園庭に展示し、父兄に見てもらうという事をしていた。明日から給食が始まるので、ようやくアクリルの展示ケース(写真右)が手に入ったが台になるものがない。ケースより少し大きめで、テーブル程度の高さになる台、園庭で雨ざらしになるので木製でないものがいい。サイズは天板が55センチ×76センチ程度、高さ70センチくらい。
(→サチヨさんの知人の方が制作することに)

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5/31 活動リポート(3)—陸前高田・被災保育園へ—

陸前高田市 広田保育園】
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<<お届けしたもの>>
◎ヨーグルト104個
現在園児79名。
仮設に入ったり、保育園のインフラが復旧する7〜8月頃には戻ってくるよという子供たちもいる。園舎は40センチくらい浸水したが、遊具などは無事だった。
4月25日から開園して、今は普通保育を行う。
—-必要なモノは?
おやつはユニセフや他のボランティアのおかげで安定はしているが、既製品。まだ水がきておらず給水車に頼っているので、以前のような手作りおやつはまだ出せない。もう少ししたら、クッキーやまんじゅう、ケーキなどを手作りで出したい。そうなったらその材料が欲しい。子供用の薄手のパジャマがないのであれば。
—-先生方が必要なモノは?
被災した先生方は、夏物衣料が欲しい。ロングTシャツやハーフパンツなど。仮設に入ったが、細かい生活用品をすべて買わなくてはいけない。みんな遠野の百円ショップに行っていて、いろんな人に会う。遠いし時間もガソリンもかかるので、しっかりリストを作って買いに行く。仮設には押し入れ1つしかないので、冬物などをしまって置く場所がない。ストレージなどがあれば。基本的な家電はあるが、炊飯器の台とか棚とかがなくて困った。何から何まで買わなくてはいけなくて大変。
—-園児たちの様子は?
園児も落ち着き、一時のように津波ごっこもやらなくなった。1人やりたがる子供がいるが、今では誰も誘いに乗らない。すぐ隣の中学校ががれき置き場で、においも粉塵もひどい。風のある日は園庭で遊ばせないようにしている。マスクは昨年のインフルエンザ騒動で皆慣れているので年長さんなどは自分でしっかりマスクをしたりしている。その意味では新しい負担にはなっていないようだ。
—-昨日の大雨は大変だったのでは?
浸水した保育園を再開するには葛藤があった。すぐ隣(ここより低い)の中学校は避難所だったが、被災して小学校で授業をしている。いずれ新しい園舍を他の場所に作らなくてはならないだろうけれど。昨日の大雨と大潮で目の前の海には白波が立っていた。おとといまではこうではなかった。壊れた防波堤も近くに見える。昨日は白波の他に真っ黒な海水が打ち付けてきたという、津波を見た人には相当つらかったに違いない。

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