10/17 休耕地を耕耘 ナタネまき @ 陸前高田

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【菜の花大地復興プロジェクト】

私たちが進める菜の花の支援プロジェクト。
基本的に津波被害にあった土地を行っていますが、その土地を探す中で、周辺の休耕地も少しづつお話を頂くようになりました。

被災したそのものの土や状態を復興させる目的はもちろんですが、その周辺を活気づけることもまたひとつの支援になるのです。油がとれれば、復興の油としてまた被災地へと還元することができます。
この土地もそうしたご縁を頂き、今日一日で耕耘作業と播種を行うことになりました。

今日、お手伝い頂いたのは「作業所きらり」の伊藤さんと社員さん。
草ぼうぼう状態から、草根をとり、耕耘機で耕していきます。

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↑ 軽い草も積もれば…重いぞ! BOXいっぱいにすると、ひとりではもてません。
腰を使う作業ですが、皆さん汗をかきながら一生懸命に作業して頂きました。

↑ 仕上げに、微生物から作った堆肥コスモグリーン(ターコイズブルーの袋)をまいていきます。少しでも気持ちのいい土壌になりますように。

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↑ 耕耘機で作った幅の大きなウネが、水はけ道&通り道です。
一区画づついつものように丁寧に手で播種しました。

↓ 作業をしていると
「お〜すごいね〜」「きれいになったず、りっぱりっぱ〜」
「なに植えてるの?」  
と地元のおじいちゃんやおばあちゃんが通るたびに声をかけてくれます。

伊藤さんが「お茶っこのんでってや」と声をかけると、ゆるり井戸端話のはじまり。
「がんばってね」とみかんや差し入れをもってきてくださる方もいらっしゃいました。

じつは3月に避難所を回っていたときにお会いした、避難所の長をされている方が近所にいらっしゃって、声をかけてくれたのです。何ヶ月ぶりの再会でしょう!?
懐かしく元気そうなお顔が見られて本当にうれしかったです。

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沿岸やその内陸の県内では被災前から過疎化が問題となっていました。ここもそんな地域のひとつ。さほど大きくない農地でも、高齢者夫婦だけでは限界があり、ひとつまたひとつと休耕地に変わっていったそうです。

そうした日常的に目にする休耕地ですが、こうして生まれ変わる姿を見たおじいちゃんやおばあちゃんは本当にうれしそうでした。皆がずっと眺めては「りっぱだね〜」と生き生きとした笑顔を見せてくれるのです。

その姿を目に、休耕地が増えても、地域力はきちんと根をはっているのだと感じました。目には見えなくても、土の下で根ははり残っているのです。そしてまだまだできることがある、可能性がある、そう思いました。人の手と道具さえそろえば、こうして一日でこれだけの土地を耕すことができるのです。そして土にふれることはとても楽しいし、命の繋がりを感じることなのですね。

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↑ (左)before   草ぼうぼうだった休耕地が……
↑ (右)after  1日でこんなにきれいなナタネの畑に!

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「作業所 きらり」の皆さん。私たちのプロジェクトを理解し、地域のためにと惜しみなく力を貸して頂きました。本当にありがとうございました、おつかれさまでした。
菜の花が咲く時期に、また皆でお花見しましょう!

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ボライダーの旅立ち

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ボランティアをしながら東北をバイクで旅していたシュン君。
ひょんなご縁から2〜3日の予定が、10日間以上僕らの活動を手伝ってくれました。優しくてとても頼りになるボライダー(!?)です。

今晩は栗ごはんの予定だったのにな〜。一緒に食べられなくて残念(笑)
雨もまだ続いているので運転気をつけて。

本当にありがとう。うん、また会おう!

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10/14 さらに農地でナタネまき @ 陸前高田

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じつは数日前、陸前高田のMAIYAでナタネをまいていると、
ある若いお二人が声をかけてくれ、ナタネをまく土地を紹介してくださるという。

それがこちらの土地。以前までは畑として使われていたそうですが
最近は休耕地として利用はしていないとのこと。

私たちが進める「菜の花大地復興プロジェクト」は、基本的には津波をかぶった被災地を目的としているけれど、少しでもこういったお申し出があれば、多くの土地に菜の花を植えて、土づくり、心和む景観づくりを。そして油が絞れれば「復興の油」として地元へ還元したいと思っています。

その想いに共感して頂いた、大船渡で菜の花を一緒にまいた「寺町桜を守る会」の山下さん、そして地元の「作業所 きらり」さんにありがたいご協力を頂き、今日は約0.6反を耕耘。協力な地元の助っ人たち。こんな心強いことはありません!

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休耕地だから石はさほどないだろうと思っていたけれど、土中には思ったよりも石が隠れていました。耕耘機を走らせることができない場所は、手作業で耕しました。

耕した後は「岩手コンポスト」さんからご協力頂いた有機堆肥「コスモグリーン」を混ぜ込み。なるべく化学肥料は入れずに、有機肥料で育てていきます。

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作業はまさに時間とのたたかい! 最近は暗くなるのがめっきり早くなりました。
急いで耕して、種をまいて、覆土。
明日からは雨の予報なので、今日どうしても種をまいてしまいたい。
リミットギリギリまで皆で作業を続けました。

農業は自然の中で、自然とともに行うもの。
お天気とじょうずにつきあわなければなりません。
避けられない自然の摂理によって、豊作にも不作にもなるという当たり前のことを、改めて実感しました。

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皆さん今日もありがとうございました! おつかれさまでした。

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有機堆肥を積み込み

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私たちが進める支援「菜の花 大地復興プロジェクト」

その堆肥をご協力頂いているのが「岩手コンポスト(株)」さんのコスモグリーン。
このターコイズブルーの袋がその堆肥です。
微生物で発酵させた完熟肥料で、土壌と人に優しい有機肥料です。

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さぁ、大地が少しでもいい状態になりますように!
積み込んで行ってきます。


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ありがとう稲刈り @ しょうちゃん自然農園

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車窓から美しい黄金の絨毯が見られる季節になりました。
エンジンをとめれば「シャララ、シャララ」と稲がゆれる優しい音がそっと聞こえてきます。

長らく僕らの食事と宿を提供し
後方支援を行ってくれていた「しょうちゃんのやえはた自然農園」でも
稲刈りシーズン最盛期!

僕らも春に田植えをお手伝いさせて頂いたので
この季節をとても楽しみにしていました。

さらに少しでも戦力になるべくお伺い……のはずが、
こちらも支援プロジェクトでばたばたしていたためタイミングわずかに遅く。
逆に、僕らの刈る分を一区画とっておいてくれたのです(笑)

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しょうちゃん(上左)にいちばんスムーズな刈り方、結び方を教えてもらいました。

「トラクターだとわからないんだけどね、しゃがむと……ほらカエル! 虫さんもたくさんいるし、土の香りもするでしょう」としょうちゃん。

本当にそうですね。大地の香り、風の音に触れていると
” 雑草も虫もみんなともだち ” 共に生きているのだと実感がわいてきます。

今日は支援初期の頃に皆勤でお手伝いしてくれていた道原さんも(下右)。
帽子がよく似合ってますね〜!

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刈り取った稲の束をもつと、シャラシャラと音が聞こえてきます。
モミの中に隠れたお米ひと粒ごとの重みが、手にしっかり伝わってきます。

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僕らが支援を始めた震災直後は、まだレストランもスーパーもあいていませんでした。
こうして皆の手で丹精こめて作られたお米で、毎日のようにお弁当のおにぎりと夕食を作ってもらい、それを糧に僕らは支援を続けることができたのです。
そのあたたかい味は、決して忘れません。

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しょうちゃんファミリーの皆さん、支えてくれている皆さん
本当にありがとうございます!

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